中国は秘密裏に事業を続けている暗号資産マイニング事業者(マイナー)に対する取り締まりを強化しているようだ。ブルームバーグが16日報じた。
中国当局はデータ研究者やストレージ施設に偽装しているマイニング事業者をターゲットにしていると、ブルームバーグは関係者の言葉を引用して伝えた。複数の省で大学や研究機関への査察が行われているという。
この冬、電力不足の可能性が懸念されていることが、暗号資産マイニングに対する取り締まり強化の動機のひとつとなっている。
中国は2021年はじめ、暗号資産マイニングに対する厳しい取り締まりを開始し、火力発電や水力発電が盛んな青海省や四川省などで暗号資産マイニングの運用を停止させた。その結果、多くのマイナーが中国を離れ、アメリカやカザフスタンなどでの運用を試みている。
一方、中国にとどまったマイナーは、当局の監視を逃れて運用を続けるためにさまざまな手段を取っている。例えば、ブルームバーグが伝えたあるマイナーはマイニング施設を定期的に変更、電力消費の急増から施設が発見されることを防ぐために、1つの施設に100台以上のマイニングマシンを置くことはない。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:China Stepping Up Campaign Against Hidden Crypto Miners: Report