暗号資産(仮想通貨)ファンドは先週、4200万ドルの流入超となり、投資家センチメントがさらに改善したことを示した。流入超は5週連続。
「こうしたセンチメントの改善は季節的な現象だろう。だがファンドへの流入額は増えていない」とコインシェアーズ(CoinShares)は20日発表したレポートに記した。
先週、20時間近いネットワークダウンを引き起こしたソラナ(SOL)ファンドは480万ドルの流入超となった。イーサリアム(ETH)ファンド、複数の暗号資産に投資するファンドもそれぞれは660万ドル、370万ドルの流入超となった。
「これは投資家が今回のダウンをネットワークの本質的な問題ではなく、初期に見られる問題と捉え、切り抜けたことに満足していることを示している」(コインシェアーズ)
ビットコインは1500万ドルの流入超となったものの、投資家のネガティブセンチメントの影響を最も受けており、過去16週のうち、流入超はわずか3週間にとどまっている。
ビットコインの運用資産残高(AUM)のドミナンス(市場占有率)は1月の81%から67%まで低下した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Bloomberg, CoinShares
|原文:Crypto Funds See Inflows, Despite Slower Overall Volumes