期限まで残り数時間、書類提出は10のみ──韓国の取引所規制

登録期限まであと数時間、韓国の70近い暗号資産(仮想通貨)取引所のうち、規制当局に登録を申請したのはまだ10社に過ぎない。

韓国の金融サービス委員会(FSC)は2021年4月、国内のすべての暗号資産サービス提供事業者は9月24日までにFSCのアンチマネーロンダリング組織、金融情報分析院(FIU)に登録しなければならないと発表した。登録にはセキュリティ認証のほか、実名口座開設のための銀行との提携が必須となる。

6つの取引所は昨日、急ぎ書類を提出した。だが実名口座開設に必要な銀行との提携まで終えているのは、韓国の4大取引所──アップビット(Upbit)、ビッサム(Bithumb)、コインワン(Coinone)、コルビット(Korbit)──のみ。韓国ウォン(KRW)での取引ペアや決済を提供するには銀行との提携が欠かせない。

一方、直前まで銀行と交渉していたGopax、Huobi Korea、Gdacの3つの取引所は交渉が成立せず、今夜から韓国ウォンでの取引を停止するとCoinDesk Koreaは報じた。23日には、ProBitとProblegateも同様の措置を取った。

韓国の聯合ニュースによると、さらに18の取引所が24日に書類を提出する予定、約40の取引所は登録するか否か不明で24日に業務を停止する可能性が高いという。

グローバルに事業を展開している大手取引所では、バイナンス(Binance)は8月に韓国での取引を制限。BybitとBitMEXは韓国語でのサービスを削除した。FIUは同国でのサービス提供の可否を判断する際には、韓国語のサポートの有無を考慮すると述べている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Daniel Bernard/Unsplash
|原文:Hours Before S. Korean Registration Deadline, Only 10 Exchanges Have Submitted Applications