イーサリアム、週足チャートは弱気に転じる

イーサリアム(ETH)は先週末、3000ドルまで反発したにもかかわらず、依然として下落の可能性があるとテクニカルアナリストは27日、CoinDeskにコメントした。今後数週間で、1000ドル下落する可能性もあるという。

イーサリアムは日足チャートのMACDヒストグラム(トレンドの強さや変化を測るための指標)が下落傾向を示し、この4週間、下落チャネル(上図左上の2本線で囲まれた範囲)にとどまっている。

「直近の下落と日足MACDがネガティブ傾向を示していることを考えると、短期的には弱気バイアスが依然として適切だろう」とフェアリード・ストラテジーズの創業者兼マネージング・パートナー、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は27日のリサーチレポートに記した。

イーサリアムはこの数日、50日移動平均線(MA)を下回って足場を固めており、1週間前に重要なサポートをレジスタンスに反転させた。

週足チャートのMACDヒストグラムも今週、0(ゼロ)を下まわり、強気派を悩ましている。ストックトン氏によると、指標が10月1日までマイナスにとどまれば、下落シグナルとなるという。

「万一、2874ドル付近のサポートも失うことになれば、中期的な下落傾向となるだろう」と同氏は述べた。

短期的には注意

前回、週足MACDヒストグラムが弱気に転じた6月には、イーサリアムは900ドル近く値を下げ、5月の安値1700ドル付近まで下落した。

Token Metricsのチーフテクニカルアナリスト、ビル・ノーベル(Bill Noble)氏は、マクロ的にもテクニカル的にも今のところ弱気傾向にあると述べた。

「大まかに言って、イーサリアムが3300ドル超えを維持できなければ、10月末までにおそらく1400ドルまでの大きな調整のリスクがある。中国・恒大集団の状況は2008年の出来事に類似する可能性があるため、イーサリアムの強気傾向は長期的には問題ないが、短期的には慎重になった方が良いだろう」

50日移動平均線を上抜けした場合、弱気の可能性は弱まり、9月16日の高値3675ドル付近への上昇の可能性が見えてくる。日本時間28日14時時点、イーサリアムは3000ドルを割っており、24時間で約6%近く下落している。27日には、上昇は3200ドル付近で拒絶された。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView, CoinDesk
|原文:Analysts Turn Negative on Ether as Weekly Chart Tips Bearish