「ビットコインのインフレヘッジとしての魅力」が機関投資家を暗号資産(仮想通貨)市場に引き戻しているとJPモルガン・チェースのアナリストは10月6日の顧客向けレポートに記した。
「2020年第4四半期(10-12月期)の大半と2021年始めに見られたゴールドからビットコイン(BTC)へのシフトが、この数週間で再び現れ始めたという暫定的な兆候がある」(JPモルガンのアナリスト、Nikolaos Panigirtzoglou氏)
ビットコインはこのところ、5万5000ドル付近で取引され、年初から80%以上も上昇している。イーサリアム(ETH)は年初から390%以上。
一方、ゴールドは1オンスあたり1800ドル以下で推移しており、年初から6.5%の下落となっている。
Panigirtzoglou氏は、ビットコインへの再シフトの要因として「インフレ懸念の高まりに対して、この数週間、ゴールドが反応しなかったこと」が考えられると指摘した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:JPMorgan Says Institutional Investors Are Replacing Gold With Bitcoin