アジアの大学がリード──ブロックチェーン大学ランキング【地域別傾向】

昨日公開した「ブロックチェーンを学ぶ、世界の大学ランキングTOP50」は、重要度を増しているブロックチェーン技術を学ぼうとしている人にとって貴重な情報源となるはずだ。ランキングは、授業内容、研究成果、学生クラブや研究センターなどの整備状況、就職実績、学術的な評判、費用などを網羅しており、どの大学がブロックチェーン分野に最も重点的に投資しているかを知ることができる。

またランキングからは地域別の傾向を明確に読み取ることができ、アジア/オーストラリア、アメリカ/カナダ、ヨーロッパがこの世界をリードしていることがわかる。大きくこの3つの地域に分けて、傾向を見ていこう。

地域別スコア

アジアとオーストラリアの大学は平均スコア63点、地域別に見るとトップとなった。2位はヨーロッパの大学で平均スコア60点、3位はアメリカとカナダの大学で平均スコア59点となった。

地域別費用

トップ50の大学の授業料は、大きなばらつきが見られた。アメリカとカナダの大学は高額な授業料となる傾向があり、年間の授業料は平均5万2000ドル(約590万円)となった。

ヨーロッパの大学は比較的手頃なコストとなり、年間の授業料は平均1万6700ドル(約190万円)。アジアとオーストラリアの大学は最も手頃な授業料となり、年間平均1万2000ドル(140万円)となった(国の補助金、奨学金、雑費などは考慮していない)。

地域別研究成果

大学の研究成果を明らかにするために用いた重要な指標の1つが、ブロックチェーン関連の研究論文の数。地域別では、アジアとオーストラリアの大学が1位となり、1校あたり平均60本の研究論文を発表していた。ヨーロッパの大学は1校あたり平均40本、アメリカとカナダの学校は1校あたり平均27本だった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Asian Schools Lead CoinDesk’s Ranking of Top Universities for Blockchain