インテルの新GPU「Arc」、暗号資産マイニングの制限予定なし

半導体大手インテルは、2022年初めから展開予定の高性能GPUブランド「Arc」に暗号資産(仮想通貨)マイニングの機能制限を加える予定はない。

「ソフトウェアでの制限などについては、現時点では特にマイナー(マイニング事業者)をターゲットにした設計や開発は行っていない」とインテルのロジャー・チャンドラー(Roger Chandler)氏はGadget 360のインタビューで述べた。

チャンドラー氏はまた「マイナーを避けたり、締め出したりする取り組みについて言えば、これは市場に送り出す製品であり、皆が購入できるもの。そうした行動は優先事項ではない」と付け加えた。

Arcはインテルにとって1998年以来の、本格的なゲーム向けGPUブランドとなる。これまで同社はCPUとシステムメモリーを共有する、プロセッサーに内蔵された統合型GPUに注力してきた。

インテルのライバル、AMDも暗号資産マイニングに制限を加えていない。もう1つのライバル、エヌビディア(Nvidia)はゲーマー向けに製品を提供するために、主力製品GeForce GPUにマイニングへの使用を制限する機能を加えたが、2021年初めにマイニング専用の新シリーズ「CMP(Cryptocurrency Mining Processor)」を発表している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Intel Won’t Limit Crypto Mining on New Arc GPUs