米投資銀行のモルガン・スタンレー社のCEO、ジェイムズ・ゴーマン氏は、暗号資産(仮想通貨)は一時的な流行ではなく、消え去ることはないが、顧客の需要はあまり大きくないと語った。
「暗号資産は一時的な流行ではないと考えている。消え去るものでもないだろう。ビットコインの価値がどうあるべきかはわからない。だが消え去らないし、基盤となるブロックチェーン技術はきわめてリアルで、パワフルだ」と第3四半期(7−9月期)の決算報告で述べた。
モルガン・スタンレーは、ゴーマンCEOによると、個人顧客向けに暗号資産を直接取引しているわけではないが、さまざまなファンドを通じて暗号資産に投資する手段を提供しているという。
4月、同行は富裕層顧客に対して、外部の2つの暗号資産ファンドを通じてビットコイン投資を提供していることを認めた。
「当社にとっては、正直なところ、顧客需要の大きな部分を占めるものではない。そうした状況は進化するかもしれないし、進化するだろう。だがいずれにせよ、我々の経済を牽引するものではないことは明らかだ」(ゴーマンCEO)
今週初めにはJPモルガン・チェースのCEO、ジェイミー・ダイモン氏がビットコインには「価値がない」と発言した。ダイモン氏は過去にもビットコインを「詐欺」「見掛け倒し」などと呼んでいる。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Morgan Stanley CEO Says Crypto Isn’t a Fad, Though Not Seeing Much Client Demand