ライバルの好スタートで状況は複雑──米ヴァルキリーのビットコイン先物ETF、3件目の承認

米投資会社のヴァルキリーインベストメント(Valkyrie Investments)のビットコイン先物EFT(上場投資信託)が米証券取引委員会(SEC)の承認を得た。同社広報担当者によると、22日に取引開始の予定だという。

ビットコイン先物ETFの承認を得た会社は、ヴァルキリーが3社目で、初の暗号資産関連会社だ。1つ目のプロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF(ProShares Bitcoin Strategy ETF)は19日に取引が開始され、VanEckのビットコイン先物ETFは早ければ25日に取引が開始される

ビットコインの現物(スポット)市場は、先物ETFの申請が続くなか、20日に史上最高値を更新した。ビットコインに連動するETFは、従来の投資家が証券口座から暗号資産市場に投資するための簡単な方法と考えられている。

プロシェアーズのビットコイン先物ETFのスタートは、投資家の関心の深さを示した。アメリカ初のビットコイン先物ETFは、取引初日に5億7000万ドルを集め、売買代金は10億ドルを超え、史上最も成功したETFの1つとなった。

プロシェアーズの驚異的な取引初日は、ヴァルキリーをはじめとする他のビットコイン先物ETF申請者にとって、朗報ではあるが、ライバルの大成功であり、複雑な状況をもたらしている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Valkyrie Secures Go-Ahead for Bitcoin Futures ETF