ビットコイン(BTC)が20日、史上最高値となる6万6000ドル付近まで上昇したことで、CoinGeckoによると、暗号資産全体の時価総額も2.7兆ドル(約308兆円)と過去最高となっている。
イーサリアム(ETH)も上昇しており、21日には4200ドルを超える5カ月ぶりの高値を記録、暗号資産全体の時価総額は年初の7700億ドルから3倍以上となった。
背景には、アメリカ初のビットコイン先物ETF(上場投資信託)の登場やウォール街の大手金融会社が暗号資産を正当な資産クラスと見なすようになっていることなど、10月に入ってからマーケットを活性化する新たな動きが起きていることがある。
だが同時に急成長は、ステーブルコインや暗号資産が伝統的な金融システムの安定性にリスクをもたらすことを懸念する規制当局の警戒心を刺激している。
companiesmarketcap.comによると、暗号資産全体の時価総額は現在、シルバー(銀)の1.4兆ドルの約2倍、ゴールドの11.3兆ドルにはまだ及ばないが、上場企業として世界最大の時価総額を持つアップルの2.5兆ドルを上回っている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinGecko
|原文:Crypto Market Cap Surges to Record $2.7T