ソラナ(SOL)は25日早く、史上最高値を更新。TradingViewによると、218.90ドルまで上昇した。
ソラナのような「レイヤー1ブロックチェーン」のネイティブトークンは、その多くがビットコインの上昇に追随している。ビットコイン価格は先週、史上最高値を更新した。
レイヤー1はベースレイヤーであり、ビットコインやイーサリアムのような暗号資産が動作するメインネットワークをいう。イーサリアムの代替を目指す、いわゆる「イーサリアム・キラー」の意味で使われることもある。
預かり資産(TVL)も過去最高に
「ソラナはこの数カ月、トップパフォーマーだった。(中略)強気サイクルの第2段階で好パフォーマンスとなるのは当然」とデルファイ・デジタル(Delphi Digital)のリサーチアソシエイト、アシュワス・バラクリシュナン(Ashwath Balakrishnan)氏はコメントした。
「暗号資産はメメティクス(memetics)で動いている。(中略)上昇トレンドの時にパフォーマンスが良いものは、誰もが買いたいと考える」(編集部注:メメティクスは「ミーム学」、ここではネット上での話題や流行りに基づいた考え方という意味)
DeFi(分散型金融)データプロバイダーのDefi Llamaによると、ソラナの預かり資産(TVL)は25日、約139億1000万ドル(1兆5800億円)の過去最高を記録。当記事執筆時点、CoinGeckoによると、ソラナは中央集権型取引所で最も人気の高い暗号資産の1つとなっている。取引の大部分は、バイナンス(Binance)とコインベース(Coinbase)で行われている。
DeFiトークン上昇
ソラナの価格上昇はまた、多くのDeFiトークンの上昇を代表している。メッサーリ(Messari)によると、レイヤー1ブロックチェーンのトークンのほとんどは、この24時間で上昇している。
「ビットコインの勢いが鈍化すると、レイヤー1トークンはどのカテゴリーよりも良いパフォーマンスを示すことが多い。レイヤー1は6月の底値以降、最もパフォーマンスの高いトークンであり、年初からのリターンも最も高くなっている」(デルファイ・デジタルの10月21日付けマーケットレポート)
ビットコインは24日に6万ドルを割ったが、25日には6万3000ドル超えまで上昇した。
TradingViewによると、ビットコイン・ドミナンス(暗号資産全体の時価総額に対するビットコインの割合)は、週末に44.62%まで低下したが、25日は約45%までやや回復した。この数日のドミナンスの低下は、ビットコインの勢いの少なくとも一部が他の暗号資産にシフトしたことを示している。
またDeFiをサポートするレイヤー1ブロックチェーンの象徴であるイーサリアムブロックチェーンのネイティブトークン、イーサリアム(ETH)の価格上昇もこの現象を証明している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Solana Hits New Record High as Layer 1 Tokens Follow Bitcoin’s Gains