ETF運用会社のディレクソン(Direxion)は、ビットコイン先物をショートしたいと考えている。
米証券取引委員会(SEC)に26日提出された書類によると、「Direxion Bitcoin Strategy Bear ETF」はシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で取引されるビットコイン先物に対してショートポジションを取る。
ショートとは、何かの価格(この場合はビットコイン先物)が一定期間中に下落することに投資すること。
同ETFは、他のビットコイン先物ETFやMMF(マネー・マーケット・ファンド)、預金口座、短期債務商品にも投資する可能性がある。
「ファンドはビットコイン価値が上昇している期間のみならず、横ばい、または下落している期間にも全般的ににビットコイン先物へのショートポジションを維持する」(申請書)
今回の申請は、ディレクソンにとって3年ぶりのビットコイン関連ETFの申請だ。
ビットコイン先物ETFに独創的な工夫を凝らしたいと考えているETF発行者は他にもいる。ヴァルキリー・インベストメント(Valkyrie investments)は26日、ややレバレッジをかけたビットコイン先物ETFを申請した。ヴァルキリーはすでに先週、ビットコイン先物ETFの取引を開始している。
SECは、現物に投資するビットコインETFはまだ承認していないが、ビットコイン先物ETFについては、ようやく承認した。ただし、これらの野心的な派生ETFについてはまだ見解を明らかにしていない。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:ETF Issuer Direxion Files for Short Bitcoin Futures Product