アドビがNFT(ノンファンジブル・トークン)への対応を強化する。
クリエーターに必須の人気ソフト「アドビ・フォトショップ(Adobe Photoshop)」の新機能を使うと、クリエーターはNFTマーケットプレイスで作品の制作者であることを証明できるようになる。アドビがブログで発表した。
新機能「Content Credentials」は、フォトショップで画像編集する際にIDデータを取得し、メタデータとして保存する。
ユーザーは自身のアドビアカウントと「Content Credentials」をSNSのプロフィールや暗号資産ウォレットと連携させることができる。ユーザーが自身の作品をNFTとして販売する際、マーケットプレイスでは、アドビが認証した情報に基づくデジタル証明書を表示する。
アドビは、4つのNFTマーケットプレイス、KnownOrigin、OpenSea、Rarible、SuperRareと提携した。
クリエーターからの要望
今月末にはフォトショップにこの機能を搭載予定と、アドビの最高製品責任者(CPO)、スコット・ベルスキー(Scott Belsky)氏は米メディアのザ・ヴァージ(The Verge)で語った。
ベルスキー氏によると、この機能はユーザーの要望に応えたものだ。フォトショップで制作した作品をNFT化しても、他人が作品を模倣してNFTを作り、誰がオリジナルのクリエーターかを証明する方法がないとの不満がユーザーから寄せられていた。
新機能「Content Credentials」はまず、ベータ版として提供される。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:フォトショップでの制作風景(Firos nv/Unsplash)
|原文:New Adobe Photoshop Feature to Support NFT Verification on Marketplaces