イーサリアム、4400ドル超えの史上最高値──24時間の焼却数が発行数を上回る

イーサリアム(ETH)は29日、アジアの取引時間に4402ドルまで上昇、5月に記録した史上最高値4379ドルを超えた(CoinDeskのデータ)。

現在は4370ドル付近で取引され、月初から45%の上昇となっている。一方、ビットコインは40%。イーサリアムとビットコインのインプライド・ボラティリティの差は拡大しており、市場はイーサリアムが今後数週間、価格変動をリードすると見ているようだ。

またまた柴犬コイン(SHIB)の上昇もあって、24時間の焼却数が発行数を上回った。Tokenviewのデータによると、イーサリアムはこの24時間で1万5109.34イーサリアムを発行、1万6710.2イーサリアムを焼却し、供給量は約1600イーサリアム減少した。

焼却量の第1位はユニスワップ V2(Uniswap V2)、2位はテザー(Tether)、柴犬コインが第3位となった。

柴犬コインは今月、800%という驚異的な上昇を見せ、0.00008870ドルの史上最高値を更新。Defi Llamaによると、DEX(分散型取引所)ShibaSwapでの預かり資産(TVL)は今月、2倍の5億1200万ドルに達している。

焼却は、暗号資産を供給から排除するプロセスをいい、株式の買い戻しに相当する。

8月5日にアップデートによって、イーサリアム・ブロックチェーンではマイナーに支払われる手数料の一部を焼却することになった。焼却量はネットワークでの使用量と連動している。これまでに66万8339イーサリアムが焼却され、これは同期間に発行されたイーサリアムの50%以上に相当する。

一部のオプショントレーダーは、米証券取引委員会(SEC)はまもなく、ビットコイン先物ETFに続いて、イーサリアム先物ETFを承認すると期待しており、価格上昇を期待してアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコール・オプションを購入している。つまり、現物(スポット)の市場価格を上回る権利行使価格を持つ強気の投資だ。Laevitasのデータによると、3月に満期を迎える権利行使価格1万5000ドルのコール・オプションがここ数日、強い需要を集めている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Ether Reaches Record High of Over $4.4K as Shiba Inu Becomes a Leading ETH Burner