イーサリアム(ETH)は、オプション市場で強気の取引が続くなか、11月2日に史上最高値を更新、引き続き上昇している。また、メタバース(仮想空間)関連の暗号資産(仮想通貨)は、フェイスブックが「メタ」への社名変更とメタバースへの注力を発表したことで大きく上昇した。
イーサリアムは2日、ヨーロッパの取引時間に4480ドルまで値を上げ、10月29日に記録した史上最高値4458ドルを更新。その後も上昇を続け、日本時間4日早朝には一時4650ドルを超えた。現在は4600ドル付近となっている(CoinDesk 20のデータ)。
オプション市場では、2022年3月満期の1万ドルと1万5000ドルのコール(強気の投資)が買われており、ゴールドマン・サックスは年末までにイーサリアム価格は8000ドルになると予測している。
SAND、3ドルを突破
一方、イーサリアムベースのVR(仮想現実)プラットフォーム、ザ・サンドボックス(The Sandbox)のネイティブ暗号資産「SAND」は2日、3ドル超えの史上最高値を更新、1週間の上昇率は300%を超えた。また、エンジンコイン(ENJ)、Illuvium(ILV)などのゲーム関連の暗号資産も上昇した。
「フェイスブックの発表を受けて、メタバースの可能性に対する投資家の注目が高まっている」とGenesis Global Tradingのノエル・アチェソン(Noelle Acheson)氏は述べた。
フェイスブックが社名を「メタ」に変更したことが、メタバース、NFT(ノンファンジブル・トークン)、ゲーム・トークンを上昇させた。アクシー・インフィニティ(AXS)、Illuvium(ILV)、Wilder World(WILD)は史上最高値を更新し、ディセントラランド(MANA)、ザ・サンドボックス(SAND)は3倍になっている」と、DAO Venturesのデニス・ウェイ(Dennis Hui)氏はコメントした。
GSRのアンソニー・ヴィンス(Anthony Vince氏)によると、ザ・サンドボックスは、ソフトバンクが主導した9300万ドルのシリーズBの資金調達ラウンドを完了させたことで、強気モーメントが大きくなっているという。
「この動きは、メタバースとNFTでの同社の成長計画を後押しするはずだ。2つの分野には今、先進的な暗号資産投資家が注目しているです」とヴィンス氏はザ・サンドボックスについて語った。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Ether Hits Fresh Record High, Sandbox’s SAND Leads Rally in Metaverse Coins