米スクエア、3四半期決算発表──ビットコイン以外の暗号資産、提供予定はない

米決済サービス大手スクエア(Square)は4日、2021年第3四半期(7−9月期)決算を発表。Cash Appのビットコイン(BTC)売上は18億2000万ドル(約2070億円、前年同期比115%増)、利益は4200万ドル(約48億円、同29%増)となった。

だが第2四半期(4−6月期)からは売上、利益とも減少。「ビットコイン価格が比較的横ばいとなり、第2四半期と比べると取引に影響があった」ことを理由にあげた。

同社はまた、顧客需要やビットコイン価格により、この先の四半期では売上、利益が変動する可能性があると述べた。「2020年第4四半期は前年同期比で強い成長率となった」ため、特にその可能性は高いという。

スクエア全体でみると、第3四半期の売上は38億4000万ドル(前年同期比27%増、利益は11億3000万ドル(同43%増)となった。

決算発表では、新部門「TBD」について、ホワイトペーパーを11月19日に発表すると述べた。TBDは分散型ビットコイン取引所の構築に向けた、オープンな開発者向けプラットフォーム。

また、ビットコイン以外の暗号資産を提供する予定はなく、ハードウェア・ウォレットの開発と、個人や企業によるビットコイン・マイニングを可能にする計画に注力すると述べた。CEOのジャック・ドーシー氏は、数週間前のツイートで後者の計画に初めて触れている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Square’s Cash App Generated $1.8B in Bitcoin Revenue in Q3