10月29日 XRPでDeFiが利用可能に──Wrapped XRP、12月スタート
29日に発表されたWrapped XRP(wXRP)はXRPに1対1で裏付けられたデジタル資産。ラップド・ビットコインなどを提供しているWrappedと、香港に拠点を置く暗号資産カストディアンのHex Trustが12月から共同で提供を開始する。
借り入れや融資、自動マーケットメーカー(AMM)の利用など、さまざまなDeFiアプリケーションへのアクセスが可能になるとWrappedを共同運営する暗号資産スタートアップ、トークンソフト(Tokensoft)のメーソン・ボルダ(Mason Borda)CEOは述べた。
10月29日 コインチェックはなぜ強い──決算で見えたマネックスの稼ぎ頭の存在感
マネックスグループが10月29日、上半期(2021年4~9月)の決算報告書を開示した。利益を2倍以上に拡大させた同グループの中で、ひときわ目立つ存在は暗号資産(仮想通貨)取引サービスとNFT事業を手がけるコインチェックだ。
コインチェックが公開したデータによると、同社の本人確認済み口座数は9月末で143万口座で、前年同期の99万2000口座から44%の増加を記録。国内の暗号資産取引口座の総数に対して、約29%を占めた。預かり資産は同期間で、1068億円から4445億円の4倍増となった。
10月31日 中国でNFTの自主規制──アント・グループ、テンセント、JD.comなどが発表
中国IT大手のアント・グループ、テンセントクラウド、JD.com(京東商城)をはじめ、国家版権交易中心(中国著作権取引センター)、国立美術大学の中国美術学院、中国初のインターネット法院である浙江省杭州インターネット法院などは10月31日、北京で開催されたカンファレンスでNFT(ノンファンジブル・トークン)に関する自主規制規約を発表した。アント・グループのウィーチャット(WeChat)投稿や中国メディアが伝えた。
10月31日 アマゾン、AWSで暗号資産のスペシャリストを募集
AWS(アマゾン ウェブ サービス)がクラウドを使った暗号資産のアンダーライティング(引受)、トランザクション(取引)処理、カストディ(保管・管理)のスペシャリストを募集している。アマゾンのデジタル資産への進出は、何らかの決済用トークン、いわゆる「アマゾン・コイン」を含むと見られている。
11月1日 市場はFOMCを注視──ビットコインは10月、40%近く上昇
ビットコイン(BTC)は10月、40%近く上昇し、6万6975ドルの史上最高値を更新した。投資家がビットコインの季節要因や先物ETFがアメリカで初めて取引開始となったことを好材料と捉えたことがあと押しした。
主要指標は今後数カ月、ポジティブな動きが続くことを示しているが、米連邦準備制度理事会(FRB)や他の主要中央銀行による経済刺激策の段階的縮小、いわゆる「テーパリング」が株式市場を低迷させた場合は、そうはならない可能性がある。
11月1日 暗号資産ファンド、流入超が続く──前週の記録的な数字からは減少
コインシェアーズ(CoinShares社)が11月1日発表したレポートによると、10月29日に終了した週の暗号資産ファンドは2億8800万ドルの流入超となった。過去最高を記録した前週の14億7000万ドルからは減少したものの、年初からの流入額は87億ドルに達した。
11月1日 ポリゴンが上昇、カルダノは勢いを維持できず──10月のCoinDesk 20
CoinDesk 20の中で10月、最も高いパフォーマンスを見せたのは、ポリゴン(MATIC)で56%上昇。その他、ポルカドット(DOT)は36%上昇、イーサリアム(ETH)は30%上昇した。
暗号資産リサーチアナリストのデニス・ビノコウロフ(Denis Vinokourov)氏は、ポリゴンの急上昇は、ゲームとメタバース(仮想空間)に注力し続けたことによるものと分析している。
11月1日 NFLベテランQB、4年約150億円の年俸の一部をビットコインで受け取り
NFLのスーパースター、アーロン・ロジャースは11月1日、「I believe in Bitcoin & the future is bright(私はビットコインを信じている。その未来は明るい)」とツイートし、ビットコインに絶大な支持を示した。
長年、グリーンベイ・パッカーズのクォーターバック(QB)として活躍し、3度のMVPに輝いたロジャースは、スクエア(Square)のCash Appとの提携を発表、年俸の一部をビットコインで受け取ることを明らかにした。ロジャースは2018年にパッカーズと1億3400万ドル(約152億円)の4年契約を結んでいる。
11月2日 くじら保有残高、今年最高水準に──だがビットコインは洗練されていない:チェイナリシス
1000ビットコイン(BTC)以上を保有する大口投資家は先週、14万2000ビットコインを購入し、大口投資家の保有残高は20万ビットコイン近くに達したとブロックチェーン分析会社のチェイナリシス(Chainalysis)は2日発表したレポートに記している。この数値は2021年の最高水準だ。
だがチェイナリシスによると、長期的にはイーサリアム(ETH)と比べたときに、Web3やDeFi(分散型金融)などでの役割を拡大する必要があるという。
11月2日 イーサリアムが史上最高値更新、メタバース関連コインも上昇
イーサリアム(ETH)は2日、ヨーロッパの取引時間に4480ドルまで値を上げ、10月29日に記録した史上最高値4458ドルを更新。その後も上昇を続け、日本時間4日早朝には一時4650ドルを超えた。現在は4600ドル付近となっている(CoinDesk 20のデータ)。
一方、イーサリアムベースのVR(仮想現実)プラットフォーム、ザ・サンドボックス(The Sandbox)のネイティブ暗号資産「SAND」は2日、3ドル超えの史上最高値を更新、1週間の上昇率は300%を超えた。また、エンジンコイン(ENJ)、Illuvium(ILV)などのゲーム関連の暗号資産も上昇した。
11月2日 暗号資産マイニング会社株が上昇、収益性は「最高水準に近い」
マラソン・デジタル(Marathon Digital)、ハット8(Hut 8)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)マイニング会社の株価は11月2日、他の暗号資産関連株を上回った。ビットコイン価格との相関性が最も高い暗号資産マイング会社株は、11月を強気トーンでスタートし、ビットコインの上昇に追随している。
一方、データ分析会社グラスノード(Glassnode)によると、ビットコイン・ネットワークのハッシュレート(マイニングに使われる計算能力)は、10月の高水準185エクサハッシュ/秒(EH/s)から約153EH/sに低下した。一般的に価格の上昇局面でハシュレートが低下すると、マイニング事業者(マイナー)はより多くの利益を得ることができる。
11月2日 暗号資産とブロックチェーンへのVC投資、過去最高の65億ドル:CBインサイツ
2021年第3四半期(7−9月期)、暗号資産(仮想通貨)およびブロックチェーンへの世界のベンチャーキャピタル(VC)投資は、第2四半期の52億ドルを上回り、過去最高の65億ドル(約7400億円)に達した。市場調査会社CBインサイツ(CB Insights)とその子会社ブロックデータ(Blockdata)が発表したレポートで判明した。
2021年1月〜9月の投資額はすでに150億ドルに達し、2020年全体の31億ドルから5倍近く増加している。
11月2日 メタバースのスタートアップ、ソフトバンクなどから約106億円調達
メタバースのスタートアップ、ザ・サンドボックス(The Sandbox)はシリーズBの資金調達ラウンドで9300万ドル(約106億円)を調達した。ラウンドはソフトバンクが主導した。
ザ・サンドボックスはイーサリアム(ETH)ベースのプラットフォームで、同社のサイトによると、プレーヤーは「仮想世界を遊び、創造し、所有し、統治することができる」という。またプレーヤーは、土地などのゲーム内資産をNFT(ノンファンジブル・トークン)として所有することができる。
11月2日 次期ニューヨーク市長、給与はビットコインで受け取ると表明
ニューヨーク市長選挙に勝利したエリック・アダムス(Eric Adams)氏は2日、給与をビットコイン(BTC)で受け取ると述べた。
「ニューヨークでは皆、思い切りやれる。市長になったら、最初の3回の給与をビットコインで受け取る。ニューヨーク市は暗号資産(仮想通貨)産業や他の急成長している、イノベーティブな産業の中心地になる!待っていてほしい!」とアダムス氏は4日、ツイートした。
11月3日 BTSの所属事務所、NFTに進出──取引所とJV設立
世界的人気を誇るK-POPグループ「BTS」の所属事務所ハイブ(HYBE)と、韓国の大手暗号資産取引所アップビット(Upbit)を運営するドゥナム(Dunamu)が、NFT(ノンファンジブル・トークン)に取り組むために合弁会社を設立することが、3日、規制当局への届出で明らかになった。
合弁会社は、K-POPアーティストに関連したNFTフォトカードを作成し、最終的にはハイブのアプリ「Weverse」で取引されると両社は4日に行われた会社説明会で述べた。Weverseはコンテンツやコミュニケーションのためのアプリで、アーティストとファンを結ぶものという。
11月3日 「現状のイオスは失敗だ」:イオス財団CEO
イオス財団(EOS Foundation)のCEO、イブ・ラ・ローズ(Yves La Rose)氏は3日、バーチャルイベントにおいて、「現状のイオスは失敗である」と述べた。CoinDeskが入手した原稿によって明らかとなった。
その非難の矛先は、サポートと開発を手がけたケイマン諸島に拠点を置くブロックチェーンソフトウェア企業Block.oneに向けられ、プロジェクトではBlock.oneには「もう頼れない」ため、イオス財団がさらに力を入れる予定であることが明らかにされた。
11月3日 高騰するソラナ、さらに倍になる可能性?【Krakenリサーチ】
「イーサリアムキラー」の一角として知られるソラナ(SOL)の勢いが止まらない。ソラナは、時価総額ランキングでカルダノ(ADA)とテザー(USDT)を抜いて4位に浮上。DeFi Lamaによると、分散型金融(DeFi)におけるソラナの預かり資産(TVL)は、11月3日に過去最高の145億ドルを記録した。
11月3日 デジタル人民元の取引高、約1兆1000億円──ウォレットは1億4000万人が開設
中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)、いわゆるデジタル人民元は10月末時点で620億人民元(97億ドル、約1兆1000億円)が取引された。
中国人民銀行(PBoC)の関係者は3日、1億4000万人がデジタル人民元(eCNY)用のウォレットを開設したと述べた。ロイターが伝えた。
11月4日 米スクエア、3四半期決算発表──ビットコイン以外の暗号資産、提供予定はない
米決済サービス大手スクエア(Square)は4日、2021年第3四半期(7−9月期)決算を発表。Cash Appのビットコイン(BTC)売上は18億2000万ドル(約2070億円、前年同期比115%増)、利益は4200万ドル(約48億円、同29%増)となった。
また、ビットコイン以外の暗号資産を提供する予定はなく、ハードウェア・ウォレットの開発と、個人や企業によるビットコイン・マイニングを可能にする計画に注力すると述べた。
11月4日 柴犬コイン、下落──大口保有者が40兆SHIBを移動させ憶測広がる
くじら(大口保有者)が40兆の柴犬コイン(SHIB)──その時点の価格で約28億ドル(約3200億円)──を移動させたことで憶測が広がり、柴犬コインは大きく値を下げている。
柴犬コインは4日、コインベース(Coinbase)とTradingViewのデータによると、15%以上下落。前日3日も22%下落した。3人の下落は、1日の下落としては、87.6%の下落となった9月10日以来の大きな下落だ。
11月4日 Fintertech、個人向け「デジタルアセット担保ローン」の提供開始
Fintertechは11月4日、ビットコインを担保に日本円を融資するサービス「デジタルアセット担保ローン」において、個人向けローンの提供を開始した。
暗号資産を利確することなく日本円調達が可能で、これまでは法人と個人事業者のみが利用可能だった。個人向けローンは最低融資額を200万円に引き下げる一方で、金利の引き上げは行わない。
11月5日 GMOコイン、第3四半期決算を発表
GMOフィナンシャルホールディングスは11月5日、2021年12月期第3四半期決算(7−9月期)を発表し、暗号資産取引を手がけるGMOコインの売買代金、口座数、預かり資産残高がすべて大きく伸長したと発表した。
11月5日 ミクシィがNFT事業開発に本腰──カナダのDapper Labsと提携
スマートフォンゲームを中心にエンターテインメント事業を手がけるミクシィ(mixi)は5日、NFTで事業を急拡大させてきたカナダのDapper Labs Inc(ダッパー・ラボ)と、業務提携することで合意したと発表。Dapper Labsが開発したブロックチェーン「Flow」を利用して、国内におけるNFT事業の開発作業を進めていく。
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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