米連邦議会上院銀行住宅都市委員会は、ソーシャルメディア大手フェイスブック(Facebook)に同社の新仮想通貨「リブラ(Libra)」について説明を求める公聴会を2019年7月16日(現地時間)に開催すると発表した。
「フェイスブックが提案したデジタル通貨およびデータプライバシーへの配慮の調査(Examining Facebook’s Proposed Digital Currency and Data Privacy Considerations)」と題された今回の公聴会が発表される前、議員たちからは、リブラとそのリスクをより綿密に調査するべきだとする声や、公聴会が開かれるまで同プロジェクトを停止することを求める声が上がっていた。
これらの声に対し、フェイスブックの担当者は「このプロセスが進み、議員らの質問に答えることを楽しみにしている」と述べている。
公聴会は、7月16日午前10時(EST)に開催される予定で、公聴会に呼ばれる証人に関する情報は今のところ発表されていない。公聴会の様子は一般公開される。
米上院銀行委員会は5月初め、リブラについての説明を求める公開書簡をフェイスブックに送付している。書簡に含まれる質問は、リブラの仕組みだけなく、同社が規制当局や市場監視当局にどの程度意見を求めたのかなども問うている。
18日時点でフェイスブックは書簡に返答しておらず、同社の広報担当者は「書簡は受け取っており、上院議員らの質問には現在対応中です」とCoinDeskに語った。
公聴会開催の発表を受け、上院銀行住宅都市委員会の一員であり、2020年の大統領候補でもあるエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員は以下のようにツイッターに投稿している。
「フェイスブックは、力を持ちすぎているだけでなく、私たちの個人情報を保護するという点において、ひどい実績を持っています。これ以上のユーザーデータにアクセスする機会を与えるのではなく、同社に責任を取らせる必要があります。#BreakUpBigTech」
翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:U.S. Capitol image via Shutterstock
原文:Senate Banking Committee Schedules July Hearing on Facebook’s Libra Crypto