アップルのティム・クックCEO、暗号資産保有を明かす

米アップルのティム・クックCEOは暗号資産(仮想通貨)を所有していることを明らかにした。だが「個人的な観点」からであり、アップルは暗号資産に関する計画を持っていないと8日行われたNew York Timesのオンラインイベント「DealBook」で述べた。

個人的にビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を保有しているかと質問されたクック氏は「所有している。ポートフォリオを分散させ、その一部として所有することは合理的だと思う」と答えた。

だがクック氏は「(アップルが)暗号資産に投資することはないだろう。暗号資産に投資するためにアップル株を買う人はいないと思う」と述べた。さらに当面,アップルが暗号資産での決済を行う計画はないと付け加えた。

クック氏の暗号資産に関する発言は、ツイッターで話題となった。マイクロストラテジー(MicroStrategy)のマイケル・セルラー(Michael Saylor)CEOは「もしアップルがiPhoneをビットコインに対応させ、その資産をビットコインに対応させれば、株主には少なくとも1兆ドルの価値となるだろう」とツイートした。

アップルは現状、暗号資産に対応したプロダクトやサービスを持っていない。今年初め、同社決済部門は暗号資産に精通した人材を探した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ティム・クックCEO(Shutterstock)
|原文:Apple CEO Tim Cook Reveals He Owns Crypto but Has No Plans to Buy It for the Company