SEC、VanEckのビットコインETF申請を却下

米証券取引委員会(SEC)は12日、米資産運用会社VanEckの現物価格に連動するビットコインETF(上場投資信託)の申請を却下した。SECは9月、最終決定を延期していた。

SECは「(ファンドは)取引所法およびSECの実施規則に基づく責任を満たしておらず…(中略)、アメリカの証券取引所の規則は『詐欺的で、市場操作的な行為および慣行を防ぎ』、『投資家および公共の利益を保護する』ものであるとする要件を満たしていない」とに合致することを証明する義務を果たしていないと結論づけた」と文書で述べた。

今回のSECの決定は、ゲーリー・ゲンスラー委員長が過去に何度もビットコインETFではなく、ビットコイン先物ETFへの好感を示していることから、概ね予想されていた。

先月、ProShares Bitcoin Strategy ETF(BITO)とValkyrie Bitcoin Strategy ETF(BTF)が取引開始となり、ビットコイン価格の大幅な上昇につながった。VanEckも先物ETFの承認を得たが、まだ取引は開始されていない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:SEC Rejects VanEck’s Spot Bitcoin ETF Proposal
※編集部より:タイトルを一部修正して、更新しました。