FCバルセロナ、NFTマーケットプレイスとの契約解除

スペインの人気サッカーチーム「FCバルセロナ」は11月18日、NFT(ノンファンジブル・トークン)マーケットプレイス「Ownix」との契約を解除したと発表。24日には同プラットフォームを通じて初のNFTコレクションを発売する予定だった。

契約解除は、イスラエルの暗号資産界の大物、モシェ・ホゲグ(Moshe Hogeg)氏が同日早く、暗号資産(仮想通貨)詐欺と暴行容疑で逮捕されたことによるものとAP通信などが伝えた。同氏は「Ownix」に関係しているとも報じられている。

「クラブの価値観に反する情報を本日入手したことを踏まえて、FCバルセロナは、NFTの発行および販売に関するOwnixとの契約を即時に解除する」とFCバロセロナはウェブサイトで発表した。

CoinDeskはFCバロセロナにコメントを求めているが、当記事執筆時点までに返答はない。

2週間ほど前に発表されたFCバルセロナのNFTは、122年の歴史の中で撮影された写真や動画をベースにしており、Ownixのウィブサイトには11月24日に開催される予定と記されていた。今、世界中のスポーツチームが新たな収入を獲得し、ファンの関心を高める方法としてNFTを検討している。

Brand Financeのランキングによると、FCバロセロナ(通称バルサ)はライバルのレアル・マドリードに次ぐ価値を誇るが、リオネル・メッシ選手がパリ・サンジェルマンに移籍したことで、チームの価値は下がる可能性があるという。

FCバルセロナは近年、深刻な財政難に直面している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:FC Barcelona Cancels Marketing Agreement With NFT Marketplace Ownix