米決済大手スクエア(Square)は事業内容の変更を反映して社名を「ブロック(Block)」に変更した。12月1日、同社が発表した。
「スクエアという名称は当社のSeller事業の名称となり、スクエアブランドを保有する」と声明には記されている。
ブロックへの社名変更は「当社の変更を示すもの」であり、2009年の創業以来、モバイル決済サービス「Cash App」、音楽ストリーミングサービス「TIDAL」、ビットコインに特化したオープンな開発者向けプラットフォーム「TBD54566975」などを展開してきたと述べた。暗号資産については、ハードウェア・ウォレットの開発も進めており、ビットコインのマイニングサービスも検討している。
「社名変更はより一層の成長の余地を生み出す。ブロックは、経済的エンパワーメントという目的で結ばれた多くの事業からなる包括的エコシステムであり、個人、アーティスト、ファン、開発者、販売事業者など多くの人々にサービスを提供している」と同社は声明を締めくくった。
「スクエア・クリプト」は「スパイラル」に
「ブロック」には、積み木、街区あるいは建物群とそこで展開される地域に根づいたビジネス、ブロックチェーンなど、多くの意味が含まれているという。
なお、社名変更に伴う組織変更はないが、ビットコインの推進を目的とした同社のプロジェクト「スクエア・クリプト(Square Crypto)」は「スパイラル(Spiral)」に名称を変更する。
法的な変更は12月10日に行われる予定、ニューヨーク証券取引所での同社のティッカーは「SQ」のまま変わらない。
2日前には、ジャック・ドーシー氏がツイッターCEOを退任すると発表したばかり。ドーシー氏はブロック(旧スクエア)でさらにビットコインに注力するのではないかとの憶測が広がっている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Payments Giant Square Is Changing Its Name to Block