ビットコインは世界の準備資産、だがコーヒーは買えない:マイクロストラテジーCEO

企業のビットコイン(BTC)保有に先べんをつけたマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、米ソフトウェア企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)の創業者でビリオネア。同氏はビットコインは間違いなく最高の通貨だと考えている。だが同時にコーヒーを買うことはできないとも考えている。

「ビットコインでコーヒーを買おうとしてはいけない。コーヒーは通貨(ドル)で買う」と同氏は12月1日、CoinDesk TVのインタビューで述べた。

セイラー氏は、ビットコインは世界の準備資産であり、一方、ドルは世界の通貨と考えている。

マイクロストラテジーは現在、12万1044ビットコインを保有、その価値は約36億ドル(約4100億円)にのぼる。セイラー氏は「永遠に保有」するだろうと述べた。

また、ビットコインを通貨ではなく資産と捉えることは、規制の観点でも問題が小さくなるという。「こうした規制はすべて…(中略)暗号資産を財産ではなく、通貨として使用することを制限するための規制」であり、そう認識すれば、暗号資産業界の未来が「きわめて明るい」ことを容易に理解できると語った。

さらにセイラー氏は、アメリカのインフレ問題を取り上げ、ビットコインは最高のインフレヘッジになると述べた。

「ボラティリティはこの先もあるだろう。だが世界がインフレヘッジを必要としていることは、今、世界の共通認識だと思う。なので、ビットコインを保有しているのなら、売ってはいけない」

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Michael Saylor Calls Bitcoin the World’s Reserve Asset but Not So Good for Buying a Cup of Coffee