セレブがメタバースに参入し、ビジネスが拡大しつつある。
ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)は9日、アバター開発会社「ジーニーズ(Genies)」との提携を発表した。これまで、ジャスティン・ビーバーやショーン・メンデスなどのUMG所属アーティストは自ら同社にアバター作成を依頼していた。
今回、UMGの全アーティストが自身のアバターを「進化するデジタルワールド」に移植できるようになった。ディセントラランドなどのメタバースやツイッターなどだ。
Ayyy get out my @genies way! She got an attitude but I love her for it 🛴✨😋 pic.twitter.com/Ht0f4slaTj
— LOLO ZOUAÏ (@LoloZouai) December 8, 2021
独自マーケットプレイス構築
ジーニーズの最終目標は、さまざまなメタバースで使えるノンファンジブル・トークン(NFT)アイテムをファンが売買できる、独自の本格的なマーケットプレイスを構築することだ。
マーケットプレイスは数カ月以内にオープン予定で、ダッパーラボのフロー(Flow)ブロックチェーン上に構築される。ダッパーラボは5月に行われたGeniesの6500万ドルの資金調達を支援した。
ジーニーズの担当者は、バーチャルなシャツや帽子の販売は主にZ世代をターゲットにしていると述べた。価格は3ドル〜15ドル程度になる見込み。
UMGのコマーシャル・イノベーション担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、セリーヌ・ジョシュア(Celine Joshua)氏は、バーチャルイベントでアバターが代役を務めることが可能だと語った。
Web 3.0での可能性
現在、Geniesはセレブのアバター市場の「99.9%」のシェアを持っているが、メタバースがより多くの人に受け入れられれば、競合企業が市場に参入してくるだろうと担当者は語る。
Geniesとアーティストとの契約は独占的なものではなく、セレブたちはいずれ、他のアバター会社やメタバースゲームと提携して、スポンサーグッズなどを身につける可能性もある。
「GeniesとUMGはともに、NFTと暗号資産のパワーをカルチャーにもたらそうとしている。UMGのアーティストは、いわば世界で最も起業家精神に富んだパイオニアたち。象徴的なアーティストにGeniesのアバターを装備させ、Web 3.0でのさらに大きな可能性の実現をサポートできることをうれしく思う」とGeniesのCEO、アカシュ・ニガム(Akash Nigam)氏はプレスリリースで述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Geniesのアバター、左からクエヴォ、キム・ペトラス、J・バルヴィン、リルハディ(Genies)
|原文:Metaverse Goes Hollywood With Universal Music Group Avatar Partnership