暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のシンガポール法人は12月13日、同国でのライセンス申請を取り下げると発表した。ユーザーは2022年2月13日までに資産を引き出さなければならない。
バイナンス・アジア・シンガポール(Binance Asia Services)は、シンガポールで暗号資産サービスを行うための「Digital Payment Token License」を申請していた。同ライセンスは約170社が申請、審査期間中はサービス提供が可能だ。
発表によると、バイナンスは2022年2月13日にシンガポール国内向けにサービスを提供していたサイト「Binance.sg」を停止し、既存アカウントをすべて閉鎖するという。
すでにバイナンス・シンガポールは新規ユーザーの登録を停止し、既存ユーザーの預け入れはできない。取引は2022年1月12日まで可能で、その後、2月13日までは別のプラットフォームへの移動や引き出しのみとなる。
シンガポール金融監督局(MAS)によると、現在までに約100社が申請を取り下げたか、却下されており、ライセンス認可はわずか4件にとどまっている。
バイナンスCEOのチャンポン・ジャオ氏は11月、分散型モデルの構築に数年取り組み、グローバル本社となる法人を設立済みと語った。一方、アメリカ法人は新規株式公開(IPO)の準備を進めている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:バイナンスのチャンポン・ジャオCEO(CoinDesk archives)
|原文:Binance Singapore Drops Crypto License Plans in City-State