選挙運動にNFT、米民主党候補者の新たな取り組み

カリフォルニア州の下院選挙に立候補した民主党のシュリナ・クラニ(Shrina Kurani)氏は、選挙活動の一環として16日、ソラナブロックチェーン上で2022個のノンファンジブル・トークン(NFT)を発行する。

NFTは、選挙公約とWeb 3.0に関する政策課題を表すもので、クラニ氏の選挙運動に暗号資産業界を呼び込むことが目的だ。

「暗号資産とは何か、何になり得るか、その将来、誰の役に立つかという点で多くの誤解がある。また議会と暗号資産の人たちをより強く結びつけることができる多くの方法があると考えている。そして、さらに私の2つ目の目標である、暗号資産コミュニティが暗号資産に関する立法に参加できることにつながると考えている」とクラニ氏は述べた。

NFTは選挙活動の一部で、ディスコード(Discord)などのツールを使ってコミュニティを巻き込むこともできるという。

環境問題とブロックチェーン

リンクドイン(LinkedIn)のプロフィールを見ると、クラニ氏は現在、投資スタートアップのリパブリック(Republic)でビジネス担当バイスプレジデントを務めており、環境問題に対処するためにソラナを選択したと述べた。同氏は、サステイナビリティ・サイエンスの学位を取得しており、気候変動問題を公約の1つとしている。

つまりクラニ氏は、ブロックチェーンと暗号資産についての教育は、サステイナビリティ議論における重要課題と考えている。

「テクノロジーの未来について話をするとき、必ず二酸化炭素を排出する。GoogleやEメール、あらゆるテクノロジーを使い、コンセントに接続して、電力を使う。そのエネルギーがどこから供給されるかによって、そのプロセスがどれだけ効率的かが決まる」(クラニ氏)

16日に予定されているNFTは、選挙運動に新たな聴衆を呼び込むための強力な手段になるとクラニ氏は考えている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:シュリナ・クラニ氏(Shrina Kurani)
|原文:Congressional Candidate Kurani Dropping 2,022 Solana NFTs as Part of Campaign