暗号資産(仮想通貨)市場が下落するなか、暗号資産ファンドは過去最大の流出超を記録した。
暗号資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)によると、17週続いた流入超の後、12月17日までの1週間で暗号資産ファンドは1億4200万ドルの流出超となった。これまで、今年最大の流出超は6月上旬の9700万ドル。
ビットコイン(BTC)ファンドは8900万ドルの流出超となり、前週の1億4500万ドルの流入超から一転した。
コインシェアーズは、資金流出が急増した要因について、暗号資産のみならず、広くリスク資産からかなりの資金流出が見られたと指摘した。例えば、要因の1つは米連邦準備制度理事会(FRB)がテーパリング(量的緩和の段階的縮小)の加速を打ち出したことだ。
イーサリアム(ETH)ファンドも6400万ドルの大幅な流出超を記録。一方、ソラナ(SOL)ファンドは670万ドル、ポルカドット(DOT)ファンドは250万ドルの流入超となった。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinShares
|原文:Digital Asset Funds Hit by Record $142M of Outflows