メタバース「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」にコンサルティング会社プライスウォーターハウスクーパース香港(PwC Hong Kong)が進出した。
ザ・サンドボックスは12月23日、PwC香港がメタバース内の土地でノンファンジブル・トークン(NFT)の「LAND」を購入したと発表した。PwC香港の担当者は、どの区画を、いくらで購入したかは明言しなかった。データを見ると、直近では1LANDは約1万ドル(約110万円)で取引されている。
ナイキやフェイスブックなどのブランドがメタバースに積極的に参入するなか、これはPwCにとっては実験であり、将来を見据えた取り組みだ。
「我々は、メタバース進出を検討しているクライアントに自らの専門知識を生かしてアドバイスしたいと考えている」とPwC香港のパートナー、ウィリアム・ジー(William Gee)氏は声明で述べた。
ユーザーはまだ限定的
メタバースは注目を集めているが、ユーザー数から見るとまだまだニッチな存在だ。データサイト「DappRadar」によると、ザ・サンドボックスの過去30日の新規ユーザーは4500人に過ぎない。
しかし、デジタルの新たな金脈を求める動きは止まることはなく、まもなく多くの企業が参入するだろう。
LANDの売上は、10月下旬、つまりフェイスブックがメタ(Meta)への社名変更を発表した頃から順調に伸びているようだ。
「ザ・サンドボックスはビジネスに対してオープン。我々はPwC香港を歓迎している。ザ・サンドボックスがいかにして新しい没入体験を育み、ブランドが顧客とつながる方法を育むかを体験してほしい」とザ・サンドボックスのCOO、セバスチャン・ボーゲット(Sebastien Borget)氏は述べた。
暗号資産ザ・サンドボックス(SAND)も、フェイスブックの社名変更前の約80セントから、11月25日には史上最高値8.40ドルまで上昇した。
CoinGeckoによると、SANDは当記事執筆時点では6.01ドル、24時間で14%上昇しており、PwCのニュースが上昇を後押ししたようだ。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ザ・サンドボックス(Animoca Brands)
|原文:Consultants Are Entering the Metaverse – Literally