FUELHASH(東京都千代田区)は3月にも、再生可能エネルギーを利用したビットコインのマイニングに投資できるサービスを始める。個人投資家向けに、ハッシュレート(マイニングに使われる計算能力)単位で数万円から購入できるようにする。
同社は1月12日、Headline Asiaが運営するLAUNCHPAD FUNDなどから総額3億1,000万円の資金調達を行ったと発表した。マイニングマシンの購入やプラットフォームの開発に充てる。マイニングには大量の電力を要するため、環境負荷が懸念されている。初期コストも高く、一部の投資家しか参入できないことが課題だった。
米国では、再生可能エネルギーによるビットコインマイニングを手掛けるストロングホールド・デジタル・マイニングが上場を果たしている。過去には、米電気自動車最大手テスラのイーロン・マスクCEOがビットコイン・マイニングの環境負荷に対する懸念をツイートし、価格の急落を引き起こしたこともあった。
紺野勝弥代表取締役は「再生可能エネルギーを活用したマイニングは世界的な潮流だ。新たにクラウドマイニングサービスを提供することで、個人投資家まで裾野を広げたい」と意気込む。紺野氏は過去にBitfury社の日本代表として、ビットコイン・マイニングファンドを立ち上げている。
|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
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