【US市場】トレーダーは慎重姿勢、売り圧力は弱まる

ほとんどの暗号資産(仮想通貨)は11日、値を下げたが、先週に比べると売り圧力は弱まっているようだ。ビットコイン(BTC)は24時間で約2%、イーサリアム(ETH)は約3%、ソラナ(SOL)は約6%下落した。

アルトコインが11日、ビットコインよりも下落したことは、トレーダーの慎重な姿勢を示している。アルトコインは市場低迷時にビットコインよりも下落する傾向がある。

価格下落によって、レバレッジ取引を行っていたトレーダーは損失を被った。例えば、ビットコインが11日、2021年9月以来の4万ドル割れとなったことで、24時間で10万9000人以上のトレーダーがポジションの精算に見舞われた。

だが、暗号資産トレーディング会社のQCP Capitalは「ボラティリティ市場は『極端な恐怖』を反映しているとは思えない。実際、7日と週末、特にビットコインとイーサリアムで、かなりのコール需要があった」とテレグラムに記している。

最新価格

●ビットコイン:41,714ドル、−1.77%
●イーサリアム:3,082ドル、−3.60%

●S&P500:4,670、−0.14%
●ゴールド:1,800ドル、+0.18%
●米国10年債:1.77%

暗号資産ファンド、記録的な流出超

コインシェアーズ(CoinShares)が10日発表したレポートによると、暗号資産ファンドは1月7日までの1週間に2億700万ドルの記録的な流出超となった。流出超は4週連続、合計の流出額は4億6500万ドルに達した。

ビットコイン(BTC)ファンドは1億700万ドルの流出超。イーサリアム(ETH)ファンドは3900万ドルの流出超、過去4週間の流出額は1億8000万ドルとなった。

画像:CoinShares

アルトコイン

アバランチ、ポリゴン、上昇は限定的:アバランチ(AVAX)とポリゴン(MATIC)はアジアの取引時間に約4%上昇したが、24時間では下落となった。全般的にほとんどのアルトコインは10日、ビットコインよりも下落し、トレーダーのリスク意欲の低下を示している。

バイナンスUS、ソラナ上のメタバースにオフィス開設:暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスUS(Binance.US)は、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上のメタバース(仮想空間)「ポータルズ(Portals)」にオフィスを開設している。多くの企業が「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」や「ディセントラランド(Decentraland)」といったイーサリアムブロックチェーン上のメタバースに競って参入している。一方、ポータルズはソラナブロックチェーン上のメタバースとして人気を集めている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Traders Brace for Higher Volatility; Altcoins Underperform