ビットコイン下落、長期的にはマイニング会社にプラス:投資銀行

ビットコイン(BTC)の2021年11月の史上最高値からの下落は、暗号資産(仮想通貨)マイニング会社の株価に打撃を与えている。だが新規参入を抑制することになるため、マイニング会社にはプラスになるかもしれないと投資銀行のジェフリーズ(Jefferies)はレポートに記した。

ビットコイン価格が下がり続けると、小規模なマイニング会社は事業を縮小することが多く、北米の大手マイニング会社は「かなりの」市場シェアを獲得できるという。

「ビットコイン価格の上昇が緩やかな場合は、価格が急上昇した場合(例えば、2021年第3四半期)よりも新規参入が少なくなり、既存のマイニング会社はマイニング機器を追加導入することで市場シェアを迅速に拡大できる」(ジェフリーズ)

ビットコインは2021年11月の史上最高値から約39%下落しているが、ハッシュレート(ネットワークの演算能力を示す指標)は上昇を続け、1月1日に200エクサハッシュ/秒(EH/s)を超えている。

10日、ビットコインは2021年9月以来の4万ドル割れとなり、マラソン・デジタル(Marathon Digital)、ライオット・ブロックチェーン(Riot Blockchain)、ハイブ・ブロックチェーン(Hive Blockchain)、ハット8(Hut 8)などの暗号資産マイニング株も4%を超える下落となった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin’s Slump Is Good for Crypto Miners in Long Term, Jefferies Analyst Says