暗号資産(仮想通貨)ファンドは5週連続の流出超、ビットコイン(BTC)が史上最悪のスタートを切るなか、弱気な市場ムードを反映している。
コインシェアーズ(CoinShares)が1月17日発表したレポートによると、暗号資産ファンドは14日までの7日間、7300万ドル(約83兆7000億円)の流出超となった。流出超は5週連続、5億3200万ドルにのぼり、ファンド全体の運用資産残高は561億ドルに減少した。
ビットコインファンドは5500万ドル、イーサリアム(ETH)ファンドは3000万ドルの流出超。だが日次ベースでは、2022年に入ってから初めて12日と14日は流入超となった。
「最近のポジティブな値動きの後、弱気センチメントが弱まり始めていることを示している」(コインシェアーズ)
とはいえ、この7日間でビットコインは2.5%下落して4万1000ドル付近、イーサリアムは3.5%下落して3100ドル付近となっている(当記事執筆時点)。
トレンドに逆行したのはレイヤー1ブロックチェーン、いわゆる「イーサリアム・キラー」のソラナ(SOL)で、540万ドルの流入超となり、投資家の人気を集めたようだ。コインシェアーズによると、ソラナファンドは2021年8月以降、2週しか流出超になっていないという。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinShares
|原文:Digital Asset Funds Hit by 5th Week of Outflows