暗号資産(仮想通貨)とNFTの取引サービスを手がけるコインチェックが、メタバース(仮想空間)で都市開発を始める。メタバース×NFTのコミュニティ拠点として、2035年の近未来都市を開発する。今春にも、一般に向けて公開する。
同プロジェクトは、ブロックチェーンベースのメタバース「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」上で実施する。2035年の近未来都市「Oasis TOKYO」として、日本を連想させる象徴的な街並みの中に美術館やステージなど様々なイベント施設を設置する。
コインチェックとザ・サンドボックスは、2020年9月にパートナーシップを締結。NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」では、コインチェックが保有する土地「LAND」を販売している。
認知度を向上し、ユーザーを増加させることによって、LANDの流動性を高める。また、Oasis TOKYO内でNFTプロジェクトの創出を支援していく考えだ。
コインチェックの天羽健介執行役員は、「NFTはメタバースと非常に親和性が高く、NFTやブロックチェーンを既に取り入れているザ・サンドボックスは世界で最も有力なメタバースの1つになる」とコメントしている。
ザ・サンドボックスシリーズは現在までに、全世界で4000万ダウンロードを突破。スクウェア・エニックスからの出資を受けているほか、2021年12月にはプライスウォーターハウスクーパース香港(PwC Hong Kong)が進出したことも話題になった。ネイティブトークン(暗号資産)は「SAND」で、2021年は価格が16,265%上昇している。
|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:コインチェック発表文より