ビットコイン(BTC)の史上最高値からの約50%の下落は目新しいものではなく、過去を振り返ると通常の範囲内と米投資銀行のモルガン・スタンレーは「State of the Bear Market(弱気市場の現状)」と題したレポートで述べた。
暗号資産(仮想通貨)は投機的に取引されるため、公正な価値を推定することは困難と同行暗号資産リサーチ責任者シーナ・シャー(Sheena Shah)氏は先週発表されたレポートに記した。
ビットコインが昨年の安値である2万8000ドルを下回った場合はさらに下落する可能性があり、一方、4万5000ドルは最近の下落トレンドが好転する可能性を示すため、注目すべき水準という。
ビットコインは2009年の誕生以来、15回の弱気相場を経験しており、ここ数カ月の下落は過去に起きたことの範囲内と同行は指摘した。
「ビットコインが(暗号資産あるいは非暗号資産の世界で)モノやサービスの取引のための通貨として一般的に使用されるまで、投機ではないファンダメンタルな需要に基づいて評価することは困難」(モルガン・スタンレー)
今、我々がリスク市場の大きな下落の最中にいるなら、投資家は忍耐が必要かもしれない。あるいは、中央銀行の流動性が取り除かれるなか、強気トレンドがスタートするには、暗号資産市場のレバレッジが上昇する必要があるだろうと同行は述べた。
規制、NFT(ノンファンジブル・トークン)、ステーブルコインは、今後数カ月、注目すべき分野だとレポートは指摘した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Morgan Stanley Says Bitcoin’s 50% Correction Is Nothing New