ドーシー氏、ビットコインの優位性を改めて主張──ツイッターCEO退任後、初めて登壇

ジャック・ドーシー氏は、決済大手ブロック(旧スクエア)の経営に専念するためにツイッターCEOを退任して以来、初めて公の場に登場し、ビットコインの普及は社会にメリットをもたらすとの信念を繰り返した。

ドーシー氏は2月1日、米マイクロストラテジーが開催したカンファレンス「Bitcoin for Corporations」に登壇。同じくビットコイン支持者として知られる同社マイケル・セイラーCEOとの対談で「ビットコインはインターネットのネイティブ通貨になりつつある」と述べた。ドーシー氏はまた、例えばワシントンで行われた決定が地球の反対側の小さな国々に影響を与えないような、世界共通通貨が必要とも語った。

さらに、取引手数料が明確でわかりやすいビットコインの透明性を評価。一方、伝統的金融は取引手数料がブラックボックス化し、仕組みや価格は以前から理解できないとした。

「ゆっくり進むものは寿命が長く、予測可能で安全な傾向がある」とドーシー氏は語り、ビットコインの開発はイーサリアムなどの他の暗号資産に比べてきわめて遅いとする伝統的な技術系メディアからの批判に異を唱えた。

企業によるビットコイン購入やビジネスへの活用についてドーシー氏は、ビットコインを使用していなくても、あらゆる企業はビットコインを研究し、業務を改善できる可能性を研究すべきと述べた。そして、ビットコイン・エコシステムを中心にして構築されたサービスが鍵になるだろうと付け加えた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk archives
|原文:Jack Dorsey Touts Bitcoin’s Virtues at MicroStrategy Conference