【US市場】ビットコインは横ばい、センチメントは改善傾向

暗号資産(仮想通貨)は1月を下落で終えた後、横ばいとなり始めており、2月は価格が回復すると期待するアナリストもいる。特に複数のアルトコインはこの1週間、ビットコイン(BTC)のパフォーマンスを上回った。

ビットコインは過去24時間ほぼ横ばい、イーサリアム(ETH)は2%、ソラナ(SOL)は10%上昇した。ディセントラランド(MANA)やザ・サンドボックス(SAND)などのメタバーストークンはどちらも5%下落し、1日の上昇を維持できなかった。

インドのナーマラ・シサラマン(Nirmala Sitharaman)財務大臣は1日、暗号資産取引で得られた収入に30%の税金を課すと発表。インド最大級の暗号資産取引所WazirXの共同創業者ニシャル・シェティ(Nischal Shetty)氏は「インドはついに暗号資産分野を合法化する道を歩み始めた」と述べた。だが市場の反応はあまりなかった。

アナリストは規制の逆風が短期的に薄れ、投資家センチメントが向上する可能性があると期待している。例えば、ビットコインのFear & Greed Indexは極端な低水準から上昇し始めている。

押し目買いを続ける投資家もいる。米マイクロストラテジーは、12月30日から1月31日までに約660ビットコインを約2500万ドルで購入したと発表した。

テクニカル指標では、長期モメンタムが弱まっているため、ビットコインの上昇は4万~4万5000ドルのレンジに限定される可能性がある。

最新価格

●ビットコイン:38,587ドル、+0.35%
●イーサリアム:2,775ドル、+3.35%

●S&P500:4546、+0.68%
●ゴールド:1,801ドル、+0.31%
●米国10年債利回り:1.80%

センチメントは改善傾向

ビットコインのFear & Greed Indexは先週、「極度の恐怖」から上昇し、弱気センチメントが薄れ始めたことを示した。現在、ビットコイン価格の回復に先行した2020年7月の低水準に近くなっている。

「指数は30日、一時的に30を記録した。2022年の最高水準」とアーケーン・リサーチは1日のレポートに書いている。だが一部のアナリストは、弱気から強気への変化を確認するためには取引高の増加が必要と考えている。

「ビットコインは現在、4万ドルのレジスタンスと戦っており、これを突破できれば、このレベルを割った時と同じような取引高の増加があるかもしれない。それまでは取引高は低いままかもしれない」(アーケーン・リサーチ)

Fear & Greed Index(Arcane Research, Alternative.me)

アルトコイン

●ライトコインのアップグレード「MWEB」がリリース:ライトコイン(LTC)の大型アップグレード「ミンブルウィンブル拡張ブロック(MWEB)」が正式にリリースされた。マイナーの支持が定められた値を超えれば、起動日が決定し、MWEBが稼働する。

●ソラナの決済プロダクト:暗号資産の本来のユースケースである「決済」がソラナ(SOL)ブロックチェーンで盛り上がっている。Solana Labsが共同開発した「Solana Pay」を使うと、事業者がソラナブロックチェーンでの決済が可能になる。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Arcane Research, Alternative.me
|原文:Market Wrap: Cryptos Stabilize, Analysts Expect Bitcoin Short Squeeze