有名人を信じるなと、有名人が語る広告:バイナンス

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)はスーパーボウルに先立ち、NBAのスター選手、ジミー・バトラー(Jimmy Butler)を起用した広告キャンペーンを開始した。

キャッチコピーは「暗号資産に投資するときは、有名人ではなく、自分自身と自分で調べたことを信じよう(Trust yourself and your own research, not celebrities, when it comes to investing in cryptocurrency.)」。

ソーシャルメディア上のティーザーでバトラーは、暗号資産を宣伝する有名人は「あなたやあなたの資産状況を知らない」と述べ、自分自身を信じ、自分自身でリサーチするよう訴えかけている。

バトラーを起用した理由についてバイナンスは、正直さと独立心で知られていることをあげた。

バイナンスは2月13日に行われる第56回スーパーボウル(米NFLの優勝決定戦)に先立ち、2月7日からバトラーを起用した広告キャンペーンを全面的に展開するが、スーパーボウルの試合中にいわゆる「スーパーボウルCM」は流さない。

スーパーボウルCM

一方、バイナンスの競合のFTXとCrypto.comは初めてスーパーボウルCMを流す。これまでFTXはNFLのレジェンド選手で先日引退を発表したトム・ブレイディを、Crypto.comはマット・デイモンを広告に起用してきた。

マット・デイモンを起用したCrypto.comの広告は、予算が1億ドルと言われる。だが偉大な探検家や冒険家の挑戦を、暗号資産投資と比較したことで、ソーシャルメディア上で批判を浴びている。

スーパーボウルCMはアメリカだけでも1億人が視聴するといわれ、Varietyによると、30秒CM枠は今年650万ドル(約7億4000万円)と推定されている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Don’t Listen to Celebrities Shilling Crypto, Says Binance Celebrity Ad