三井物産が、金(ゴールド)を裏付け資産とするステーブルコイン(暗号資産)を発行すると、日経が報じた。
日経の2月4日付の記事によると、三井物産は早ければ今月にも、金に連動する暗号資産「ジパングコイン(ZPG)」を個人向けに販売する。同社はすでに、セブン銀行などと暗号資産(仮想通貨)交換会社を設立し、ZPGを取り扱う許可を金融庁から取得した。
三井物産は、ZPGの発行額と同額の金(現物)をロンドン市場から調達して、トークンにひも付ける。将来的には、個人がスマートフォンのウォレットを利用して、コンビニやスーパーなどでZPGで買い物ができる仕組みを検討するという。
実現すれば、金にペッグする暗号資産の発行は国内初となる。海外では、Paxos社が金に連動するステーブルコイン「PAX Gold(PAXG)」を発行している。PAXGは、金を裏付けとするデジタル資産で、Paxos関連会社のPaxos Trustが金現物を管理・保管している。
CoinMarketCapのデータによると、PAXGの時価総額は4日21時現在(日本時間)、約3億5800万ドル(約410億円)。1PAXGあたり1819ドル近辺で取引されている。
|編集:佐藤茂
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