SECがGrayscaleのビットコインETF申請に懸念表明、広くコメント募集

米グレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)は、グレイスケール・ビットコイン・トランス(GBTC)をビットコインETF(上場投資信託)に転換することを米証券取引委員会(SEC)に申請しているが、SECは4日、価格操作、詐欺、他の潜在的な問題へのグレイスケールの取り組みに懸念を表明する通知を送付した。

SECはまた、ビットコイン市場の流動性と透明性、およびファンドの原資産としてのビットコインの「適合性」についても懸念を示した。SECは、こうした問題について広くコメントを求めている。

SECは1日、ビットコインETFを申請している投資会社ビットワイズに対して、同様の懸念を表明し、対処方法を明らかにするよう求めている。

グレイスケールは2021年10月、GBTCをビットコインETFに転換する申請を提出。SECは12月、審査を45日間延長した。

過去2カ月、SECはウィズダムツリー(WisdomTree)、クリプトン(Krypton)、スカイブリッジ(SkyBridge)、フィデリティ(Fidelity)のETF申請を却下した。他にも、複数の申請を検討している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:グレイスケール・インベストメンツのマイケル・ソネンシャインCEO(CoinDesk archives)
|原文:SEC Requests Comments on Concerns About Grayscale’s Spot Bitcoin ETF Proposal