ビットコイン(BTC)は7日、4万3000ドルを超えて11月からの下落の約30%を回復した。一部のアナリストは、以前の上昇に比べると勢いはないものの上昇が続くと見ている。
主要取引所での取引高は7日に上昇したが、1月の水準を下回っている。価格上昇時の平均以下の取引高は通常、トレーダーの確信の低さを反映している。
ビットコインオプション市場も、価格上昇にかかわらずボラティリティは低い。シンガポールの暗号資産トレーディング会社、QCPキャピタルは「現物市場の急速な上昇にかかわらず、ボラティリティは依然として大きな圧力に晒されている」とテレグラムに書いている。
今のところ、テクニカルチャートは4万5000ドル〜4万7000ドルのレジスタンスに向けた上昇の余地を示している。フェアリード・ストラテジーズのケイティ・ストックトン氏は「だがビットコインは長期モメンタムを失っているため、慎重に行動したい」と述べている。
最新価格
●ビットコイン:44,034ドル、+5.97%
●イーサリアム:3,145ドル、+5.50%
●S&P500:4,484ドル、-0.37%
●ゴールド:1,823ドル、+0.90%
●米国10年債利回り:1.92%
資金調達率はほとんど動かず
ビットコインの平均資金調達率、つまり主要取引所に上場している永久先物市場のロングポジションを保有するためのコストも、最近の価格上昇にかかわらず低いまま。これはレバレッジトレーダーがまだ慎重で、過去1週間にビットコインが約13%上昇した間に、積極的にポジションを取らなかったことを意味している。
資金調達率がわずかにマイナスになっていることは「価格が上昇を続ければ、レバレッジをかけたショートが清算される可能性は高く、ショートスクイーズにさらに勢いを与えることになる」とQCP Capitalは記した。
ビットコインの資金調達率の前回の上昇は、2021年初めに起こり、50%近い下落に先行した。だが今回は、資金調達率は極端な水準に達しておらず、一部のトレーダーは様子見であることを示している。
アルトコイン
●XRP、18%上昇:エックス・アール・ピー(XRP)は7日、18%上昇して0.79ドルを超えた。米証券取引委員会(SEC)との裁判をめぐるポジティブなセンチメントが後押ししたようだ。
●柴犬コイン、40%超の上昇:柴犬コイン(SHIB)は7日、40%を超える上昇となった。数日前にファストフードチェーンのWelly’sとの提携を発表していた。ドージコイン(DOGE)も過去24時間で13%上昇した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin Rally Strengthens as Trader Sentiment Improves