ビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)は9日上昇して直近の下落を回復した。また株価も米国債利回りの低下もあって上昇した。
ビットコインの取引高は上昇に転じつつある。だが反発を確実なものにするためには、取引高の持続的な上昇が必要と見る向きもある。
「いくつかの主要暗号資産とドージコイン(DOGE)、柴犬コイン(SHIB)などのミームコインは、過去24時間に大きく上昇し、市場のリスクオン意欲を示しているようだ」とファンドストラット(FundStrat)は9日、レポートに書いている。
しかし、先物市場のデータはトレーダーの中立/弱気バイアスを示し続けている。「市場は少なくとも短期的には、次のモメンタム主導の動きについては決め切れないかもしれない」としている。
テクニカル指標はここ数日で改善し、4万ドル〜4万6000ドルの間に強い買いがあることを示している。だが長期的には、モメンタムシグナルがプラスに転じるまで、買いは弱まる可能性がある。
最新価格
●ビットコイン:44,739ドル、+1.07%
●イーサリアム:3,258ドル、+4.37%
●S&P500:4,587、+1.45%
●ゴールド:1,834ドル、+0.38%
●米国10年債利回り:1.93%
世界最大の資産運用会社、米ブラックロックは暗号資産取引サービスの準備を進めていると計画を知る関係者が語った。ブラックロックの動きは、大口投資家の暗号資産取引に対する需要が高まっていることを示している。
しかし規制上の問題は依然として残っており、機関投資家の参入ペースを遅らせる可能性がある。商品先物取引委員会(CFTC)のロスティン・ベーナム(Rostin Behnam )委員長は8日、暗号資産市場を適切に監督するためとして、1億ドルの追加予算を議会に要求した。
アルトコイン
●柴犬コイン、メタバース参入:柴犬コイン(SHIB)の開発者は、近いうちにメタバース(名称は未定)で仮想土地を提供すると述べた。ニュースを受けて、柴犬コインは40%も上昇した。
●大リーグのワシントン・ナショナルズ、テラのステーブルコインを検討:大リーグ(MLB)のワシントン・ナショナルズは9日、約4000万ドル(約46億円)のスポンサーシップの一環として、テラのステーブルコイン「UST」をスタジアム内の支払いに利用することを検討すると発表した。スポンサーシップのメインは、座席の独占的な命名権。今後5年間、VIPラウンジは「The Terra Club」と名付けられる。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin and Stocks Rise, Signaling Greater Investor Appetite for Risk