暗号資産（仮想通貨）は16日、弱気センチメントが薄れ、ほとんどがわずかに上昇した。
ビットコイン（BTC）は4万3000ドル以上を維持し、アバランチ（AVAX）、ディセントラランド（MANA）など一部のアルトコインは過去24時間に7％上昇した。
ロシアとウクライナの緊張状態は依然として続いており、トレーダーの中には様子見の動きもある。北大西洋条約機構（NATO）関係者は16日、外交努力を継続できると述べたが、今のところ現地で緩和の動きは見られない。
マクロ的には、米連邦準備理事会（FRB）が16日に公開した1月の米連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨によると、インフレの進行はFRBの予想を上回っている。とはいえ、市場はすでに利上げを織り込み済みだ。
最新価格
●ビットコイン：44,189ドル、+0.00%
●イーサリアム：3,159ドル、+1.27%
●S&P500：4,475、+0.09%
●ゴールド：1,873ドル、+1.00％
●米国10年債利回り：2.05％
トレーダーは慎重姿勢
最近の価格上昇にもかかわらず、一部のアナリストは、指標がトレーダーセンチメントが中立であることを示しているため、依然として慎重な姿勢を見せている。
「ビットコインが4万1575ドルを下回った場合、上昇は先送りとなり、3万8734ドル、あるいは3万7711ドルへの引き戻しもあり得る」とFundStrat（ファンドストラット）のマーク・ニュートン（Mark Newton）氏は16日にメールに書いている。
現在の価格水準が維持されれば、11月からの下落トレンドの50％リトレースメントである5万1000ドルに向けて、上昇が継続するとニュートン氏は予想している。
英デジタル資産ブローカーGlobalBlockのアナリスト、マーカス・ソチリオウ（Marcus Sotiriou）氏によると、ビットコイントレーダーは、FRBによる3月の利上げの可能性を前に、依然として様子見となっているという。「データによると、最近の上昇はほとんどが先物が牽引しており、現物は売られている」。
アルトコイン
●ロレアルのNFT：化粧品大手ロレアルが、NFTやメタバースに進出するようだ。同社は2月10日、NFTとメタバースのカテゴリーで商標申請を行った。申請は、Kiehl’s（キールズ）、Maybelline（メイベリン）、Urban Decay（アーバンディケイ）、Redken（レッドケン）など、子会社名で行われている。
●アバランチ（AVAX）が上昇：アバランチ（AVAX）は15日夜、94ドルまで上昇、その後、1月に突破できなかった95ドル付近のレジスタンスに直面して下落したものの、日本時間17日11時時点では、98ドル超まで上昇している。
｜翻訳：coindesk JAPAN
｜編集：増田隆幸
｜画像：CoinDesk
｜原文：Market Wrap: Cryptocurrencies Maintain Gains but Analysts Remain Cautious
