週末(金曜日夜〜日曜日)にかけてのトップニュースをまとめて紹介。
カナダ、トラックデモへの暗号資産による寄付金を凍結
カナダ・オンタリオ州の高等裁判所は17日、「フリーダム・コンボイ」(ワクチン接種義務化に反対するドラック運転手を中心とした抗議活動)に対する暗号資産(仮想通貨)を使った寄付金の凍結を命じた。
ビットコイン(BTC)、カルダノ(ADA)、ライトコイン(LTC)、モネロ(XMR)での寄付に関連して、120以上のアドレスにある暗号資産が凍結された。
原文:Court Orders Freeze of Canadian ‘Freedom Convoy’ Crypto Fundraising
アルゴランド、イーサリアム互換機能開発などに2000万ドルを投入
レイヤー1ブロックチェーン、いわゆる「イーサリアム・キラー」のひとつであるアルゴランド(Algorand)は、エコシステム発展に向け2000万ドル(約23億円)を投入する。アルゴランド財団が17日、発表した。うち1000万ドルはイーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性を目指すソリューションにあてられる。
EVMとの互換性が実現すれば、イーサリアム、および他のイーサリアム互換ブロックチェーン上のアプリケーションがアルゴランドでも使えるようになる。
原文:Algorand Pushes for Ethereum Compatibility With $20M Incentive Program
銀行を利用したデモ取り締まりは「危険」:イーサリアム創設者ブテリン氏
カナダ政府が銀行への規制を利用して、トラック運転手による抗議活動への寄付を取り締まろうとすることは、暗号資産が存在する理由を表しているとイーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏は18日、開催中のカンファレンス「ETHDenver」で語った。
ブテリン氏は、抗議活動による違法行為には対応する法律があり、政府の対応は強引、暗号資産はそうした行き過ぎへの対抗機能となり得ると述べた。
原文:Vitalik Buterin Calls Canada’s Use of Banks to Stifle Protestors ‘Dangerous’
FRB、株取引禁止を暗号資産にも適用
米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、上級職員による個別株、債権、政府機関債、外貨、コモディティ、投資信託や上場投資信託(ETF)などのセクターファンド、暗号資産の購入を禁止すると発表した。
新型コロナウイルス感染拡大に対して、金融面では量的緩和政策が取られるなか、多くのFRB高官が積極的に株売買を行っていたことが明らかになり、議論を呼んでいた。10月に発表された時点では暗号資産は含まれていなかった。
原文:Federal Reserve Security Trading Ban Formally Adopted and Extended to Cryptos
OpenSea、フィッシング攻撃を調査──約30人のユーザーがNFT盗難被害
「我々は、OpenSea(オープンシー)関連のスマートコントラクトをめぐるエクスプロイト(不法行為)の噂を積極的に調査している」と同社は米東部時間19日夜にツイートした。
OpenSeaは18日、新規のスマートコントラクトを発表、プラットフォームの変更を予定していた。このタイミングを狙って、フィッシングメールが送られ、約30人のユーザーがNFTの盗難被害にあったと見られている。
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk