2月24日は、ビットコインやイーサリアムをはじめとした暗号資産は大幅安となっている。日経平均株価も年初来安値を記録した。
NHKの報道によると、ロシアがウクライナに対する攻撃を開始。バイデン大統領は、軍事侵攻の可能性について、「プーチン大統領が決断したと確信している」と述べている。
報道直後からビットコインの価格は下落し、一時、34,000ドル台をつけた。24時間変動率で8%超の下落だ。イーサリアムやリップルなどのアルトコインは軒並み、10%超の下落となっており、価格の落ち込みが激しい。
日経平均株価は終値で478円安の2万5970円と、1.81%下落した。年初来安値を更新し、約1年3ヶ月ぶりの安値。ナスダック先物もマイナス圏となっており、リスク資産は全面安になっている。
ロイターによると、モスクワ取引所は全ての売買を停止したという。株式や債券、通貨など全ての市場の取引を停止するもよう。
24日の外国為替市場では、ロシアの通貨ルーブルが1ドル=89ルーブル台半ばまで急落。ウクライナ侵攻を受けて売りが広がり、過去最安値をつけた。
bitbankの長谷川友哉アナリストは、「ウクライナ情勢の決着がつくまで不透明感は強い」としつつ、「値動きから言えばもうショックは起き始めていた。ただ、こうしたイレギュラーなイベントではそう綺麗に織り込み切れないのも市場の性」と指摘する。
ビットコイン価格については、「25日の米個人消費支出(PCE)も懸念材料としてあり、物価上昇の更なる加速が確認されれば、FRBによる3月の50bp利上げの可能性が現実味を帯び、売り材料。目先のレンジは3万ドルから3.8万ドル」と予測する。
|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
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|編集部より:ウクライナ情勢とアナリストのコメントを加え、記事を更新しました