ウクライナ政府への暗号資産での寄付、500万ドルにのぼる

ウクライナ政府は、ロシアの侵攻に対抗するために寄付を募っており、暗号資産(仮想通貨)でも寄付が集まっている。

ウクライナ政府がツイッターで告知したビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のウォレットには、すでに約490万ドル(約5億7000万円)の寄付が寄せられている。

協定世界時(UTC)26日22時39分時点、ウクライナ政府はイーサリアムで約390万ドル、ビットコインで約97万ドルの寄付を受け取っており、一部のビットコインはすでに支出されている。

ウクライナ政府とミハイロ・フェドロフ副首相の公式ツイッターアカウントは、ビットコイン、イーサリアム、米ドル連動型ステーブルコインのテザー(USDT)での寄付を受け付けるウォレットアドレスを告知している。

当初はハッキング懸念も

当初、口座はすでにハッキングされているのではないかとの懸念から、寄付は低調だった。イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏も、ツイートの信憑性に疑念を示していたが、ツイートは認証済みアカウントから発信されていた(ブテリン氏はその後、アカウントは「本物」で、警告を削除すると述べた)。

CoinDeskはウクライナ政府に確認を求めているが、まだ返信はない。ウクライナの公式ウェブサイトはダウンしているようだ。

当記事を最初に公開した際、暗号資産による寄付は約43万5000ドル(約5000万円)だったが、わずか1時間後、ビットコインウォレットには13ビットコイン(約50万ドル、約5800万円)、イーサリアムウォレットには1090イーサリアム(約360万ドル、約4億2000万円)が寄せられた。すでに一部のビットコインは移動したとの指摘もあり、寄付総額はもっと大きいだろう。

ウクライナ支援の暗号資産による寄付はこれだけではない。ウクライナ軍支援を掲げるウォレットには、すでに約600万ドル(約7億円)相当のビットコインが寄せられている。

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|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Ukrainian Government Receives $5M in Crypto Donations After Russian Invasion