個人ウォレットと取引所ウォレットの間の暗号資産(仮想通貨)のフローを分析した結果、市場には「方向性の確信がない」ことが明らかになったと、バンク・オブ・アメリカは25日に「Digital Assets: In the Flow」とレポートで述べた。
米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めとマクロ経済的な逆風により今後6カ月、暗号資産の価格上昇は抑えられる可能性が高い。だがユーザーの広がりと開発が活発であることを考えると、「暗号資産の冬(crypto winter)」にはならないだろうとアルケシュ・シャー(Alkesh Shah)氏が率いるアナリストらは記している。
ビットコインの取引所からの移動(流出)は、押し目買いが弱まっていることを示しており、一方でイーサリアムの取引所への移動(流入)は、逆風が続く可能性を示していると同行は述べた。
トップ3のステーブルコインは、2週連続で取引所への移動(流入)が大幅に減少。先週の取引所への移動(流入)額は前週比99%マイナスの51万7000ドル、現在のマクロ経済環境の中で投資家は様子見となっているという。
またバンク・オブ・アメリカは、景気後退の可能性に関する懸念が小さくなるまで、市場が最近の取引レンジから抜け出すことは難しいだろうと述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Bank of America Sees No Crypto Winter Given User Adoption, Developer Activity Growth