エイベックス・テクノロジーズは、ブロックチェーンベースのメタバース「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」に参入する。エイベックスに所属する浜崎あゆみやピコ太郎のNFTアイテムを販売する。同社が3月1日に発表した。
NFT(ノン・ファンジブル・トークン=非代替性トークン):ブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタルトークンで、アートやイラスト、写真、アニメ、ゲーム、動画などのコンテンツの固有性を証明することができる。NFTを利用した事業は世界的に拡大している。
仮想空間上でアーティストとファンが交流できる場として、The Sandbox内に「エイベックスランド(仮称)」を構想する。今後、アーティストの配信ライヴやファンミーティングなどのイベント開催も見込む。
エイベックスランドのオープンに先駆けて3月3日から、浜崎あゆみ(ayupan)やピコ太郎、AmPm、大沢伸一(MONDO GROSSO)に関連したNFTを発売する。「Metavex District LANDセール」と題し、エイベックスランドの初回イベントに参加できるパスやThe Sandbox内のLAND(土地)をセットにして販売する。
The Sandboxシリーズは、全世界で4000万ダウンロードを突破。仮想空間上のLAND(土地)を売買できる。ネイティブトークンはSANDで、2021年は価値が160倍以上に跳ね上がった。
エイベックス・テクノロジーズは、2019年5月からブロックチェーン技術を用いたNFT事業に取り組んでいる。今回の協業で、NFTやメタバース領域でのグローバルなIP展開の拡大を目指す。
エイベックス・テクノロジーズの岩永朝陽社長は、「The Sandboxに参入できたことに感謝しております。The SandboxにLAND(土地)を持つだけではなく、イベントや展示会、ファンとのミートアップやライヴ配信など、メタバース上でしかできないデジタルエンタテインメントカルチャーを創りたいと考えています」としている。
The SandboxのSebastien Borget COO &ファウンダーは、「エイベックス・グループがメタバースへの参入第一弾としてThe Sandboxを選んでくれたことを嬉しく思います。J-POP、アニメ、ライヴ・イベントなど、彼らの素晴らしい専門知識と才能を活用することで、The Sandboxの国内だけでなくグローバルな成長を促進することができると信じています」と語る。
|取材・テキスト:菊池友信
|トップ画像:エイベックス・テクノロジーズの発表文より