ウクライナ、エアドロップを中止

ウクライナ政府は予定していた暗号資産のエアドロップを中止した。同国副首相兼デジタルトランスフォーメーション大臣のミハイル・フェドロフ(Mykhailo Fedorov)氏が3日、自身の認証済みツイッターアカウントで発表した。

「慎重に検討した結果、エアドロップをキャンセルすることにした。侵略と戦うウクライナを支援してくれる人は毎日、増えている」

フェドロフ大臣は、ウクライナ軍を支援するためのNFT(ノンファンジブル・トークン:非代替性トークン)をまもなく発表するが、ファンジブル・トークンを発行する計画はないと強調した。

エアドロップは当初、同国の公式ツイッターアカウントが2日に発表した。だがその後、エアドロップの詳細な情報などは発表されていない。同国政府関係者に数回にわたってコメントを求めているが、依然として返答はない。

3日はやくには、エアドロップが開始されたような情報もあったが、その後、第三者がエアドロップを偽装した可能性が浮上している。

フェドロフ大臣がテレグラムで明らかにした最新情報によると、ウクライナ政府は25日に暗号資産による寄付の受け付けを開始して以来、約3000万ドル(約35億円)を調達した。寄付は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ポルカドット(DOT)など、さまざまな暗号資産で行われている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Flickr
|原文:Ukraine Government Cancels Airdrop Ahead of Scheduled Snapshot