暗号資産(仮想通貨)ファンドは前週、12月上旬以来となる高水準の流入超となったが、3月11日までの1週間では1億1000万ドルの流出超となり、8週連続の流入超にはならなかった。暗号資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)が14日発表した。
暗号資産別では、ビットコイン(BTC)ファンドは6990万ドル、イーサリアム(ETH)ファンドは5060万ドルの流出超となった。ソラナ(SOL)ファンド、ポルカドット(DOT)ファンドも、それぞれ30万ドル、90万ドルの流出超となった。
事業者別に見ると、興味深いことに流出は「パーパス(Purpose)ビットコインETF」に集中し、1億1440万ドルの流出超となった。同ファンドのジョシュ・ブーバー(Josh Bubar)氏は、同ファンドの巨額の取引高とファンドの特徴を指摘したが、週ごとの具体的な動きについてはコメントを控えた。ちなみに前週(4日までの1週間)は、全体で1億2680万ドルの流入超だったが、パーパスは1億3030万ドルの流入超を記録していた。
コインシェアーズ・フィジカル(CoinShares Physical)、3iQ、ProSharesはいずれも、小規模だが流入超となり、コインシェアーズXBT、21Sharesは流出超となった。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinShares
|原文:Crypto Funds See Their First Outflows in 7 Weeks: CoinShares