メタバースで渋谷と京都がタッグを組む。宮下公園のバーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE(パラレルサイト)」に3月17日、京都の魅力を体験できる「京都館PLUS X」がオープンする。
パラレルサイトは、渋谷未来デザインが公園の高度利用を目的に大日本印刷株式会社(DNP)や宮下公園パートナーズとの共同実証事業として運営している。新たに開設する京都館では、伝統工芸や観光資源などの魅力を発信する。さらに、渋谷と京都の人が交流できる場づくりを目指すという。
「京都館PLUS X」のオープン時には、京都市で実際に行われる工芸イベント「CRAFT POINT KYOTO」と連動して動画を配信。遠隔地から、職人の巧みな技術を見られるようにする。
京都市は、東京駅前の再開発で2018年に閉館した情報発信拠点「京都館」の移転を計画していた。しかし、東京の地価高騰やコロナ禍の影響を受けて、常設の拠点に代わる新たな情報発信の場を検討していたという。
渋谷区と京都市は、これまでも都市間連携につながる取り組みを行ってきた。2019年に開催された「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2019」では、京都市長の門川大作氏と渋谷区長の長谷部健氏が持続可能なまちづくりをテーマにトークセッションを実施していた。
|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:渋谷未来デザインの発表文より